2018年1月2日火曜日

謹賀新年

年頭にあたり、新年のご挨拶を申し上げます。

今や巨匠となったムーティのニューイヤーコンサートで始まった2018年。

政治や外交をはじめとする内外の混乱をよそに、穏やかで明るい年明けに相応しい演奏会だったと思います。「ジプシー男爵」のメロディーは、この指揮者が登壇する時の、いつも新鮮な行進曲風のメロディーで気持ちが浮き立ち、肩の力が抜けてしっとり美しい音楽は「ウィーンの森の物語」で頂点に達しました。いつも惚れ惚れするオーストリアの映像は、今年も息を飲むような美しさでした。

来年はいよいよクリスティアン・ティーレマンの登場とアナウンスされています。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」(The MET Live in HD Series 2025–2026)

荒唐無稽なストーリーを持つ歌劇《夢遊病の女》を理解するには、想像力が必要だ。主役のアミーナ(ソプラノのネイディーン・シエラ)は美しい女性だが、孤児として水車小屋で育てられた。舞台はスイスの田舎の集落で、そこは閉鎖的な社会である。彼女は自身の出自へのコンプレックスと、閉ざされた環境...