2012年6月22日金曜日

ハイドン:交響曲第42番ニ長調(フランス・ブリュッヘン指揮ジ・エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団)


東京の真冬の抜けるような青空を思わせる快速のテンポで始まるハイドンも良いけれど、たまには少しゆとりを持ってたっぷりとしたテンポの曲も聴きたいなあ、などと思っていたところこの42番に出くわした。第1楽章はModerato e maestoso(ブリュッヘンの演奏。iTunes経由で検索したDBではModerato e Maestroとなっている!そう言えば39番はG Majorとなっていた!メチャメチャです。気をつけましょう)。

桜も咲いて何となく眠気も誘う春の一日、第2楽章はそんな感じの曲。この季節に聞くには丁度いいかも知れない。しかもこの曲は結構長いので、気長に聞き流すにはうってつけ。急に音が大きくなったり、止まったりということもありません。

聞いた感じが決して古風ではないので、このような曲はやろうと思えばかなりロマンチックに演奏できるだろうな、と思ってしまう。第3楽章はモーツァルトの若い時の作品のよう。長いがこじんまりとした佇まいで、ハイドンの作品の中では比較的落ち着いて聞いていられる作品。決してできそこないの作品ではないと思うが、やはり地味な感じもするのは他の曲がより刺激的だからだろうか。

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