
ところがこの曲の第2楽章「アンダンテ」の美しさは、初めて聞いた私の心をキャッチしてしまった。 飾り気ないモーツァルトのもっとも自然で、しかも品を失わない姿がそこにひっそりと存在していたのを発見したからだ。ハ長調のピアノ協奏曲は、このあと13番、21番、25番と続く。第3楽章になっても、丸でソナタ作品を聞くようなそこはかとない雰囲気が心地よい。後年の、音楽史に名を残すようなきら星のごとき作品群ではない素朴なモーツァルトもまた、私は愛してやまない。
今年は10月に入って、ようやく長い夏が終わりそうである。秋の夜長に音楽を聞く楽しむ期間は、年々短くなっている。しかし今年は、いよいよSpotifyがロスレス配信を開始したことにより、私のオーディオ環境にも変化が生じた。WiiMという新しいネットワークオーディオ機器を購入し、昨年新...
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