ブログである以上、いつも誰かが読む可能性があることになるが、それでもこれは個人の記録であって、それも日常だけでなく過去の記録を少しずつ書きためていくためのツールであると、私は考えている。そこで、これまでに旅行を目的として訪れた場所を書き留めておきたいと、長年考えてきた。しかし何が旅行であると言うのかということからして曖昧なため、何をどのような順序で記録しておくのが良いのか、なかなか結論が出ない。
かと言って、このままでは何の記録も残らないし、記録をつけはじめても順次それが追加されるわけだから、まとめるという作業も、楽しそうに見えて実は大変である。これが海外旅行なら、私にとっても比較的まとまりがあるので、とりあえず行った順番にでも書いていく(つまり「旅行記」というやつだ)ことができる。だが、国内の旅行となるとなかなかそうはいかない。
子供の頃にまで振り返って過去の記憶をたどりながら、地域別でまとめていこうと一応の方針は立ててみたが、同じ場所にも様々な動機で訪れているし、東京と大阪は10年以上にもわたって居住しているので、散歩の類を含めると、どこに出かけたのかの記憶も定かでない。結局、まだ結論が出ているわけではないが、気の向くままに少しずつ書き留めていこうと思う。読んだ人がどう思うかは知らないが、まあクラシック音楽の日記と同じで、たまたまそこについて調べている人がいて、ネット検索してやってくることがあるかも知れない。その人が、私なりに書いた文章と写真を見てくれるなら、まあそれも面白いだろうと思う。ひとつひとつは断片的な記事となるからだ。
これまでの40年以上の人生において、海外への旅行を除く旅行(つまり国内への旅行)において、仕事や所要で出掛けた場合を除いたものについては、2種類に分けて考えることができる。
(1)名所や旧跡などへの訪問を目的としたもの
(2)(1)以外のもの
ここで(2)に属するものには、私の場合、以下のものが含まれるのである。
①主として関西圏で、小学生期から中学生期に出掛けた近郊の山地へのハイキング
②高校生から大学生の頃にでかけた鉄道を主体とした旅行
③病気療養中に始めた散歩とそのきっかけとしての風景印収集のための小規模な散歩
以上のカテゴリーでは、いくつかの観光地への訪問とセットになっている場合も多いが、他方で独立してこれらを連続的に取り上げる必要があるだろう。そういう場合には、両方の側面から触れることになる。
全国を北海道から沖縄までのブロックにわけた場合(これをどう分けるかはまた難しい課題である)、すべての地域に対して同じ密度で訪問してるわかではない。早い話が、関西圏(特に大阪)と関東圏(特に東京)は、そこに長年住んでいたので、相当細かいところにも出かけている。というわけで、このふたつの場所は、特別に細かく記載する必要が生じる。
ここで問題が2つ。地域の分類方法と順序について。
地域の分類は、全国をよく知られた9つのブロックにわける(北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄)という方法と、もう少し細かい47都道府県に分類する方法があるだろう。ちなみにほとんどの旅行ガイドは、「るるぶ」などを始めとしてすべてこのような分類である。が、実際の名所や旧跡は、必ずしもこの分類に従うのが合理的とは言えない。江戸時代、あるいはもう少し古い区分に従って旧藩名で行くか、などという議論になる。例えば青森県は、津軽と南部で文化が違う。
関西人としてのこだわりとしては、ここは近畿地方と中心にして方々へ伸びるのが美しい(五畿七道※)。まずは生まれ故郷大阪と京都、及びその周辺地域(畿内)について触れた後、東海道を下って東京まで行くというパターン。その次は東山道、次に北陸道・・・。この分類は、文化的な伝播と類似性を考察する上で、江戸時代の藩区分よりも私には好ましく思える(ついでながら、都は京都とは限らない)。
だが、旅行は必ずしも歴史的な名所ばかりを行くわけでもないので、この順序で「東京ディズニーランド」などが出てきたら少し変だし、自然遺産のような場所、たとえば国立公園などは触れにくい(国立公園は都道府県や地域ブロックにまたがるので、いずれにせよ分類が難しい)。
さらに言うと、観光地は全国にあまねく存在しているわけではない。都道府県をまたぐ場合も珍しくない。そこで、そういう「観光地のまとまり」を表す単位としては古くから知られた「周遊指定地」というのがある。かつて「交通公社の時刻表」には、国鉄(現JR)が周遊券を組み立てる場合に「周遊指定地を最低2ヶ所以上回ること」などという規定があって、時刻表の地図には緑に塗られた観光地が全国に数多く存在していた。
現在でもJTBの時刻表にはこの表記が残っている。そして古くからの観光地は、ほぼこれで網羅されている一方で、では観光地でない地域は観光に値しないのか、という問題が生じる。例えば北海道十勝地方の太平洋岸などは、何も見るところがなく人口もめっぽう希薄だが、そういう処にはむしろ出かけてみたくなる、という習性が私にはあって実際2度も行った。そういうわけだから、これは参考程度にすべきだろうと思う。
さて、こういうことばかりを考えていては何も始まらないので、まずは、書けそうなところから書いていく、ということにしようと思う。ただ、日本の地域区分についてはもう少し書いておきたいので、しばらくその話にお付き合いを。
※五畿七道・・・我が国の律令制度下において確立された行政区画のカテゴリー。畿内、東海道、東山道、北陸道、山陰道、山陽道、南海道、西海道に北海道を加えて五畿八道とすることもある。
2012年5月1日火曜日
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