
Palm Garden Resortは5つ星ホテルということになっているが、タイやその他の国々の5つ星ホテルと比べるとその違いは歴然である。ここは4つ星クラスと思われる。だが私たちにはそれで充分であった。朝食も必要以上に豪華ではなく、プールも子供連れには十分広いし、すぐそばが海岸で、部屋は広くて奇麗である。私は沖縄の米軍基地内にあったスペース(VOAの中継所だった)を改装したJAL系のホテル、「JALプライベートリゾート・オクマ」に泊った時のことを思い出した。

もうひとつのリゾートホテル選びの基準は、ホテル近くの施設である。そしてこれは今回も当たりであった。私たちはホテル内の高価なレストランへは一切行かず、入り口付近に点在するリゾート客目当ての地元のレストランに毎夜出かけた。そのひとつGolden Fishはマスターの男性が片言の日本語を話し、しかも親切で美味しい。カエルの鳴く小さな池の周りで、私たちは毎晩、野菜のたっぷり入ったフォーやベトナム風春巻き、それにバイン・セオと呼ばれるオムレツを食し、ホワイトローズという地元の名物料理も楽しんだ。サイゴン・ビールを飲みながら、ツアーの申し込みをしたり、隣のテーラーに洗濯物を取りに行ったりしているうちに、私たちの素朴で優雅な夜は過ぎていくのだった。色ろりどりのランタンがつるされ、それが池に反射していた。月のあかりが夜のプールを照らし、もうすぐ満月であることを告げていた。
吹き抜けていく風は、夜であれ朝であれ、日本ではほとんど味わうことのできなくなった風であった。毎朝、私たちは朝食をとるレストランで、クーラーの入っていないテラスの席を選んだ。大きなオムレツと大量の野菜の入った麺、それにハムやチーズといった西洋料理をチャンポンに味わうこの国の食生活は、独特の味わいがあった。勿論あの甘くて濃いベトナム・コーヒーを添えるのは言うまでもない。暑い日差しも日蔭に入れば、吹き抜けていく風が快適である。そして今日もまたプール、昼食、プール、昼寝、夕食と続く贅沢な一日が始まると思うと、とても幸福な気分になるのだった。リゾートでの毎日は、この繰り返しにプラスして、少々の観光旅行というのが、ここ数年の私たちのパターンとなっている。
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