
第2楽章ではフルートが、まるで蝶が舞うような特徴的な旋律を奏でる。伴奏はいつものハイドン節だが、どの曲も少し味わいが違うというのが面白い。必要に迫られての飽きさせない工夫は、さりげないもののずいぶん苦労したのではと想像する。
トリオを含むメヌエットを経てフィナーレでは、一気に快速に忙しく進むが、ここでもトランペットとティンパニーが大活躍し、騒々しく(華々しく?)曲を閉じる。
背筋がゾクゾクとする演奏だった。2010年の第16回ショパン国際ピアノコンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワがラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」の有名な第18変奏を弾き始めた時、それはさりげなく、さらりと、しかしスーパーなテクニックを持ってこのメロディーが流れてき...
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