2012年7月10日火曜日
ハイドン:交響曲第58番ヘ長調(フランス・ブリュッヘン指揮エイジ・オブ・エンライトゥメント管弦楽団)
iTunesにCDをコピーしてiPodのPlaylistに追加し同期。このようにしてイヤホンで音楽を聞いている。ここでいつも気にするのが再生の順番である。何トラックにも、場合のよっては何枚ものCDに亘って音楽が記録されるクラシックの音楽は、通しで番号が付けられていることにはなっているが、各トラックの曲目の表記はトラックごと、あるいはCDごとに異なっていることが多く、しかも記述も日本語だったり英語だったり、原語だったり・・・。
ついでながら、iTunesの「アーティスト」の欄はだいたい演奏者が入ることになっている。これはポピュラー音楽に倣ったものだと思うが、クラシックの場合、「作曲家」すなわち「芸術家」はアーティストじゃないの?ということになってしまうので、この管理がややこしい。つまり作曲家の欄がないのである!作曲家がわからなければ誰のピアノ協奏曲第1番なのかわからない。そこで、この記述は曲名の最初に入れることになっているようだけど統一されていない・・・。
さて、このようにして第58番の交響曲(これはもうハイドンしかない)を聞いてみようと再生ボタンを押したところ、聞こえてくるのはゆっくりとした3拍子。あれ、これは第3楽章?いや第2楽章?あわてて曲名表示を確かめる。
このようにこの曲は静かな調子で始まる。序章もない。で、第2楽章になると派手な音楽になるかと思いきや、ここも通常のアンダンテ。しかも弦楽器のみの構成でもっと地味。第3楽章でメヌエットとなり再び3拍子。ここでアクセントが意外なところにあったりして、まあ面白いな、などと思うものの、それも何とも地味な感じ。
ついに不発の音楽か、と思いきや第4楽章で元気がさく裂するのだ。ここのリズムは面白い。アクセントが変わったところについていて、聞く者を思わず集中させる。そう言えばこういう感じの構成は、もっと若いころの作品にもあったような気がする。それもそのはず、この作品はそれまでの1774年の作品とは異なり、時計を逆に7年も遡った1767年の作品だったのである。これは疾風怒濤期の作品に分類される。だから手元にある演奏はブリュッヘン指揮の18世紀オーケストラ。
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