けれどもこの曲の楽しさは第1楽章につきる。そして華々しくも威厳のあるようなメロディーは、この曲のタイトルであるオーストリアの将軍の名に相応しい。ハ長調というのがぴったりの作品である。同じハ長調である第48番「マリア・テレジア」がやはり同じオーストリア賛美型のメロディーで、この第1楽章は見事にそっくりである。第3楽章は長く感じるが、舞踏会のような印象。最終楽章はプレストで速い。
ハイドンは古典派の代名詞のような存在だが、この古典派とは「ウィーン古典派」のことで、なるほどこういうスタイルが古典派か、などと考えてしまった。ドイツとイタリアが融合し、しかもどこか気品が漂う。
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