2012年7月22日日曜日

ハイドン:交響曲第69番ハ長調「ラウドン」(クリストファー・ホグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団)

第68番は長い第3楽章がその特徴であったが、第69番では緩徐楽章が第2楽章に戻っている。その第2楽章が、また長い。20分程度のうちの半分が第2楽章である。だがその第2楽章は前作とは随分違い、静かな音から急に大きな音になるなど、どこかベートーヴェンを思わせるようなところがある。作曲されたとされるのは1776年頃だから、ベートーヴェンはまだボンにいて少年の頃である。

けれどもこの曲の楽しさは第1楽章につきる。そして華々しくも威厳のあるようなメロディーは、この曲のタイトルであるオーストリアの将軍の名に相応しい。ハ長調というのがぴったりの作品である。同じハ長調である第48番「マリア・テレジア」がやはり同じオーストリア賛美型のメロディーで、この第1楽章は見事にそっくりである。第3楽章は長く感じるが、舞踏会のような印象。最終楽章はプレストで速い。

ハイドンは古典派の代名詞のような存在だが、この古典派とは「ウィーン古典派」のことで、なるほどこういうスタイルが古典派か、などと考えてしまった。ドイツとイタリアが融合し、しかもどこか気品が漂う。

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