
第1主題が始まる。ソナタ形式の古典派の音楽が、安定感を持って始まることが何とも嬉しい。揺るぎない形式がここでは確立され、自身たっぷりな様子である。時おりホルンが聞こえてきて素晴らしいアクセントとなっている。モーツァルトはこのような古典形式をさらに優雅に表現し、ベートーヴェンではもはやこのような音楽は見られない。
第2楽章は何か「驚愕」のメロディーを思わせる。もしかするとその原形ではないの、とさえ思ってしまう。第3楽章は3拍子だが、アクセントの置き方がどこか風変わりである。単なるメヌエットではない感じで、そう言えばベートーヴェンは交響曲第1番で「メヌエット」と言いながらスケルツォを書いたことを思い出す。
第4楽章は歌劇「報いられた誠」の序曲だそうである。ここでいきなりティンパニとトランペットが入ってくいる。別の曲であるにもかかわらず第4楽章の雰囲気に相応しい。70番代で唯一標題付きのこの作品は、大変立派な作品である。
0 件のコメント:
コメントを投稿