この3つの交響曲はだいたい同じ時期に作曲されたと考えるのが普通だろう。さらには作風の観点からも類似点が多く、この72番は他の2曲と同様、1960年代前半の作曲と今では考えられているようだ。これまで70番代の交響曲はすべて1770年台後半の曲だったから、10年以上も遡ることになり、順を追って聞いてきた聞き手を混乱させる。が、このようなイレギュラーは、これまでにはしばしばあったが、いよいよこの72番が最後である。

第3楽章は続く第4楽章よりも派手でホルンも活躍するが、第4楽章はそれまでの曲よりも俄然長く、延々とアンダンテが続く。ここは変奏曲ということになっているが、丸でダンスを踊っているようだ。コントラバスなどが活躍して、特徴的ではある。コーダの部分では再び威勢がよくなって、わずか30秒そこそこで終わる。アダム・フィッシャーの演奏は、きびきびして良い出来栄えである。もしかしたらこの曲は、この演奏がナンバー・ワンではないかと思われたが、他の演奏を丸で聞いていないので、それ以上のことは何も言えない。
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