2012年2月29日水曜日

インターネット放送で聞くクラシック音楽

ネットワーク・オーディオについて書いてきたので、最後にインターネット放送で聞くことのできるクラシック専門局についても触れてみたい。ただそうは言っても私自身、まだほんの何局かを聞いただけである。もっとこだわりを持って多くの放送を紹介するサイトはいくらでもあるだろうし、私もそういうところを参考にしながら、これからも放送局を探していく予定である。Pioneer N-30にもインターネット放送局のリストが表示され、iPadで一発選曲できるのだが、私はその1%も聞いていない。

ここで取り上げる放送局は、ニュース等の放送局ではなく、クラシック音楽を主に流している放送局に限定する。そのような放送は、別の機会に触れたいと思う。また私は、ただずっと音楽を流し続けるだけのインターネット専門の放送局というのを比較的好まない。アナウンスがあって、しかもたまにコマーシャルやニュースも流れるのが良い。言葉はわからなくても、その土地の雰囲気が感じられるからである。日本でもわざわざFM放送を好むのは、その方が同時性と地域性を感じるからで、まさにラジオはパーソナルなメディアである。

最後に「放送局」という用語について。元来放送局とは放送設備を有する主体のことで、それは無線のアンテナや送信所のことであった。従ってスタジオだけのニュース専門チャンネルなどは、CNNのようなものも含めて放送局とは言わず、番組制作会社にすぎなかった。衛星放送でもスカイ・パーフェクTVは放送局だが、その中の例えばディスカバリー・チャネルは違う、というようにである。

だが、メディアが多様化し、無線以外のメディアでも「放送」という概念が拡大して意味付けられるようになった。今ではインターネットに番組なるものを提供するものを総じてインターネット放送と呼んでいるようだ。ラジオは無線のことなので、インターネット・ラジオというのは無線でアクセスするインターネットという意味になる。だがこれも慣例に従い、インターネットの音声放送のことをインターネット・ラジオということにする。もともとどこかの都市のFMやAMの放送をそのままネットに流すものが多かったので、ラジオというのもわかるような気がする。

■WQXR
ニューヨークにある公共放送で、当地での唯一のクラシックFM放送が、そのまま聞ける。土曜日の夜などメトロポリタン歌劇場の生中継もあり、ニューヨークに住くクラシック音楽ファンはみなここを聞いている。かつてはWNCNというもうひとつの専門局もあったのだが、ここは潰れてしまった。一方、WLTWという素敵なFMもあって、ここはライト・ロックの専門曲だが実は私も良く聞いていた。ところが著作権の問題からか繋がらなくなったり繋がったりした挙句、今は繋がらない。これは相当にショックである。

■CBC(カナダ放送協会)
カナダの公共放送が流すクラシックチャネルは2つあって、主にカナダ人の作品ばかりのチャネルと、一般的なものの2つである。私は後者を主に聞くことがある。ヨーロッパの演奏に偏らないのがいいが、日本との時差で朝に夜の雰囲気、夜に朝の雰囲気となる。

■ABC(オーストラリア放送協会)
時差がほとんどない国、オーストラリアの放送は日本にいる場合には一番しっくりくるかもしれない。だが好みの問題で、英国系の作曲家や演奏家、それに現代的な作品が多い傾向にある。

■BBC(英国放送協会)
Radio3というのがクラシックの放送だが、帯域が狭く音質にやや不満が残る。

■classicFM
イギリスのクラシック音楽をリードする放送は、classicFMである。ここの雑誌は日本でも売られているが、今時専門のFM放送局で勝負するあたりはさすがイギリスである。着実にリスナーを増やし、今ではネットで聞ける、といいたいところだがあるときから制限が設けられた。イギリス在住者にしか放送できないというのである。そこでアクセスするとイギリス在住者に自分の郵便番号を入力するように言われる。私は試しにロンドンのどこかの住所の郵便番号を入力してみようと思っている。放送は選曲が良くなかなかいい。

■Klassik Radio
目下の私のお気に入りは、ドイツの放送であるクラシック・ラジオである。ドイツ風の選曲もいいし、古典派の作品が多いのも嬉しい。有名な曲も割りに多いし、控えめなドイツ語のアナウンスも心地よい。

■Radio Swiss Classic
スイスのFM放送。

■BR-Klassik
バイエルン放送のクラシック専門FM局。

■Linn Classical
Linnが提供するクラシックチャネル。ジャズもある。320kbpsは圧倒的に音質がいい。有名な曲は少ない。私はJazzの方をよく聞く。

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブラームス:「ハイドンの主題による変奏曲」変ロ長調作品56a(クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団)

ブラームスの今一つの管弦楽作品「ハイドンの主題による変奏曲」は、ハイドンの作品を元にしたものではない。ハイドンの作品とされていた頃のディヴェルティメント第46番変ロ長調Hob.II.46の第2楽章を題材としている。この曲は「聖アントニウス」というタイトルが付けられているように、古...