だが、最近発売された香港のガイドブックを読んでいると、新しい香港の魅力のようなものができてきたような気がした。中国の経済の好調さに後押しされて、中国としての香港も一定の地位を主張しているような気がする。そういうわけで久しぶりに香港に行ってみたいと思った。香港の食べ歩きには世界の他の都市にない魅力があるし、ホテル選びの楽しさもある。第一、極めて合理的な香港人の魅力は喩えようもない。
丁度お正月を香港で迎える今回のプランは、プーケットが第一の目的地だったが、そこへ私たちはキャセイ・パシフィック航空で行くことができたことで、ついに香港にも立ち寄るという一石二鳥に成功したのだった。香港は来るべき鳥インフルエンザの発祥地となる想定である。こんなところにはもう二度と行くことはない、と諦めていた香港行きが現実のものとなった。
日本からプーケットへ行くには、主に直行便を使うか、もしくはバンコク経由が主流である。タイ航空を使うことになるわけで、乗り継ぎの場合、最悪バンコクでの滞在が必要となる。プーケットの魅力に比べればバンコクなどすっ飛ばしたいくらいだし、かといって評判のいいシンガポール航空で行くと余計に時間がかかる。ところがキャセイの場合にはこの乗り継ぎが実にいい。オンラインで予約を取ると、12月のホリデー・シーズンでも一人往復8万円程度(燃料費など込み)である。
私は今回HISの担当者に航空券の手配を依頼したが、彼女は実に的確にお勧めのパターンを提示してくれた。バンコクで大洪水が起こっていたが、かと言って香港経由がそれほど混雑しているわけでもなさそうだった。制約付きのキャンセルのポリシーに同意すれば、比較的安価であった。

2度の予約変更にも、予め説明をされていた通り、一切の追加料金は発生しなかったし、エキストラベッドの追加や朝食の有無、空港からの送迎など様々な質問にも直ぐに答えをしてくれた。アカウントを持っただけでポイントをきっちり貯めることもできるし、そのアカウント管理や予約サイトの扱いなどはシステム的に大変優れたインターフェースである。タイの会社なのでプーケットに強いという側面もあったように思う。
香港のホテルはどこも大変魅力的に思えてくるため、最終的にどこに泊まるかはなかなか楽しい悩みである。まず香港島か九龍側か、といったことに始まって、アクセスの良さ(これが値段に直結する)、部屋の広さ(東京のように狭い)、景色(結構重要なポイント)といった観点から吟味する。良いホテルでも安い時があり、その値段は中国流チキン・レースのように流動的に決まるから目が離せない。加えて次々と新しいホテルがオープンするので数年前の評価は参考にならない。
だが私はプーケットで贅沢をしたこともあり、香港はホテルライフを楽しむよりは観光とショッピングなので、むしろ便利で安いところを探した。まだ泊まったことのないところで、年末年始でも空いており、エキストラベッドを追加してもそこそこ安く、しかも評判のいいホテルは、一生懸命探せばあるものだ。結局、上環から近い西營盤にあるアイランド・パシフィックというホテルに泊まることになった。ここはビジネスホテルを少し高級にしただけのツーリストクラスのホテルだが、一応ハーバー・ビューという触れ込みだったし、第一、トラムの前なので移動に便利ということであった。
街中のイルミネーションも華やかだった(写真はショッピングセンターにあったジオラマ)。プーケットから来た我々には香港の冬が寒いと思った。トラムの窓がいつも開いているので、二階席に陣取ると涼しい風が入り込んできた。それに排気ガスと食べ物の匂いが交じり、香港に来たことを肌で実感するのだった。
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