2012年1月15日日曜日

プーケットへの旅行-ラグーナのリゾートエリア外

西洋化されたラグーナ地区は、タイらしくないと言ってしまえばそれまでだが、リゾートとしての趣は大変優れたものだ。だがそれを一歩外へ踏み出すとしたら、そこには一体何があるのだろうか。これはなかなか興味深い問題だが、そのことを詳しく書いたガイドブックも少ないので、ここで私の体験を書いておこう。まずそこには、何もない。あるのは2つだけだ。ひとつはタイ人の普通の生活、すなわちホテルやレストランで働く人びとが普通に家族と暮らす街で、学校や屋台や店などが並ぶ。英語はほとんど通じない。もうひとつはラグーナ地区で暮らすリタイア西洋人向けのお店。それには高級スーパーもあれば、別荘向けの家具屋やベーカリーなどもある。

実はホテルを出るのも一苦労で、貸し自転車を使って道路を行くのも良いが、道がわからなくなると困ることと、熱帯の暑さ、それに子供連れは車道なので危険だということ。かといって公共的交通機関もない(あるかもしれない)。ホテルを出て門までの数百メートルを歩いたところに個人でやっているタクシー屋のブースがあるので、それを使うのが一般的だろう。この場合、街までの片道は100バーツと相場が決まっている。帰りも同様の手法でなんとかなる。

大通りに出ると学校などもあって、帰りの中学生がゲームセンターにたむろしていたりする。車が行き交うが、そばには屋台や民家もあって至って普通の雰囲気。私たちは屋台で食事を済ませ、スーパーで買い物をすべく通りを歩くことにした。ヨーロッパ人向けのレストランなどが集まっているラグーナに最も近いストリートはそれなりに高い。スーパーはやはり外国人向けのものを売るところは、品揃えが豊富だ。セブンイレブンなどの地元スーパーもあるのだろうが、少し遠く不便だ。

そういうわけでラグーナ地区に泊まる一般的な客は、日用品を買うにもタイの標準から見れば馬鹿高い物価に目をつぶらなければならない。普通の街を歩くことがそれほど楽しいわけでもないので(そうしたければパトン・ビーチかプーケット・タウンまで足を伸ばせば良い)、結果的にラグーナのダウンタウンはわざわざ時間を作っていく所ではない気がする。私の息子はここで理髪店に入り、頭を丸刈りにした。これはたったの100バーツで、楽しい体験ではあったが、彼らからすれば変わった外国人もいるものだと語り草になったのではないだろうか。

写真はラグーナを出て幹線道路に交わるところ。電柱に送電線や電話の線などがごちゃごちゃに絡んでいる。これはまだましなほうだ。これを見れば、停電もATMの停止もインターネットの接続不可も、時々起こりうることはわかる。

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